NISA&iDeCo 投資情報

一般NISA・つみたてNISA・iDeCo選び方

これから投資を始めようと思ったけど一般NISA?つみたてNISA?iDeCo?

なんかお得に投資ができるらしいけど何から始めたらいいのかわからない!

NISAはどっちかひとつしか使えないならどっち?

iDeCoも使った方が良いの?それとも使わなくても良いの?

どっちなんだい!?

結論から言うと、投資の初心者なら

つみたてNISA > 一般NISA

iDeCoは余裕資金の有無による。

という事になります。

今回の記事では一般NISA・つみたてNISA・iDeCoのメリット・デメリットを比較していきますので、詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。

この記事を読んでわかること

  • 一般NISA・つみたてNISA・iDeCoの基本的な情報がわかる
  • NISAやiDeCoを利用する上で注意することがわかる
  • 自分に合った優遇制度を見つけられる

あなたに合った優遇制度の利用方法を見つけるための参考になれば嬉しいです。

一般NISA・つみたてNISA・iDeCoの違い

3つの制度の違いを簡単にまとめてみました。

NISAは18歳~、iDeCoは20歳~

表を見ればわかる通り、一般NISAや、つみたてNISAは18歳から加入する事ができますが、iDeCoは20歳からしか加入する事ができません。

なぜかというと

成人年齢の引き下げで18歳から証券口座を開く事ができるようになったため

2023年1月からはNISA口座も18歳で開設できますが

iDeCoは公的年金制度に加入している人のための制度なので、18歳ではまだ加入資格がありません。

18歳は今まで通り年金の支払いをしないので、支払いの始まる20歳からiDeCoを始める事ができるというわけです。

iDeCoのメリット・デメリット

iDeCoは運用益の非課税に加えて、その他税制面も優遇されていますが60歳未満は掛け金がロックされて途中解約が原則できないというデメリットもある制度です

iDeCoのメリット

メリット

  • 掛け金が全額控除
  • 受け取り金が一部控除
  • 運用利益が非課税
  • 加入期間が60歳までから65歳までに延長

掛け金が控除扱いになるので、資産運用しつつ毎月の税金を安くできるのは魅力的

受取り金も退職金控除を使えば控除が適用されて、さらに節税できるので非課税&節税のWパンチで資産形成効率は最強クラスの制度です

iDeCoのデメリット

デメリット

  • 60歳未満は原則解約ができない
  • 為替リスクや価格変動リスクがある
  • 企業の退職金と時間が重なると受け取り時の節税効果が薄まる
  • 毎月手数料が発生する

iDeCoは非課税&節税効果と非常に優秀ですが、一度加入すると60歳未満は途中解約ができないので掛け金を引き出す事ができない他、毎月171円~の手数料が発生し続けるので余裕資金がないまま加入するのはおすすめできません

・iDeCoの始め方とメリット・デメリット

一般NISAのメリット・デメリット

一般NISAはつみたてNISAのどちらか片方しか利用する事ができませんが、このNISA制度は資金ロックがないのでiDeCoよりも気軽に始める事のできる制度です。

一般NISAのメリット

メリット

  • 運用益が非課税
  • 投資資金の上限が大きい
  • 幅広い商品に投資ができる

NISAもiDeCo同様、運用益を非課税にできる制度なので資産形成を考えているなら積極的に利用したい制度ですね。

一般NISAはつみたてNISAと比べて投資できる年間利用上限が120万円(122万円)と大きく

また、広い投資対象と比較的自由な取引ができるのが一般NISAの大きな特徴です。

一般NISAのデメリット

デメリット

  • 元本割れの可能性がある
  • 非課税期間が短い
  • 損益通算ができない
  • 非課税枠の再利用ができない

元本割れの可能性はリスク資産に投資する以上避ける事はできませんが、

非課税期間が5年しかないのでリスクの少ないと言われる優良インデックスファンドへの長期投資であっても5年では相場の状況次第では元本割れする可能性があるので

安定的に利益を出すのは投資家の腕が問われるでしょう。

さらに損益通算ができないので特定口座や一般口座以上に損失が出たときのリカバリーがしにくいのでNISA口座で最終的に損失が出るような運用はしたくないですね。

年間の投資上限は120万円と国内の優遇制度の中ではトップクラスに高額ですが

非課税枠の再利用はできないので、頻繁に売買を繰り返していると…

実際には数万円~数十万円の金融資産しか持っていないのに上限のせいで年内の取引ができないなんて事になるので注意してください。

・一般NISAの始め方とメリット・デメリット

つみたてNISAのメリット・デメリット

一般NISAより長期投資に向いた制度を。という事で2018年から始まったのがつみたてNISAです。

その名の通りコツコツと貯金感覚で積立投資ができるので投資初心者にもハードルが低いです。

つみたてNISAのメリット

メリット

  • 運用益が非課税
  • 非課税期間が長い
  • 金融庁が商品を厳選
  • 小額からでも投資ができる

もちろんこちらも運用益が非課税なのは当たり前として、最大のメリットは非課税期間が20年と長期間確保できるという点です。

優良インデックスファンドに長期積立投資をすれば複利の効果で、どんな相場状況でも15年以上の投資期間があれば元本割れの可能性はない

という事が過去のデータから明らかになっています。

さらに金融庁が商品を厳選しているので、投資初心者でもぼったくりのような悪質な投資信託を掴まさられる可能性は低いです。

ただ、いくら厳選されているからと言っても思考停止で商品を選ぶと思いもよらない落とし穴にはまる可能性はゼロではないので自分が投資をする商品についてしっかり調べるクセをつけることをおすすめします。

それから、投資にまわすお金なんてない!という方も安心してください。

投資信託は最低100円~購入する事ができます。

月に1回、コンビニで缶コーヒーを我慢するくらいの資金から投資をする事ができます。

試しに始めてみるというなら、手頃な金額から始めてみるのはいかがでしょうか?

つみたてNISAのデメリット

デメリット

  • 元本割れのリスクがある
  • 年間の投資限度額が一般NISAよりも少ない
  • 損益通算ができない
  • 非課税枠の再利用ができない

メリットで優良ファンドへの長期投資なら元本割れの可能性は0と言いましたが、

それは15年以上積立投資を続けた場合であって

投資である以上、相場の動きでそれまでは利益の出ている年や元本割れしている年などが波のように来るので

時期によっては当然、元本割れして含み損を抱えるときもあるでしょう。

さらに、いくらデータで元本割れしないと言っても過去は過去なので今後、歴史上類を見ない大恐慌が何十年単位で襲ってくれば

いくらなんでも元本割れする事もあるので過信するのも良くないかもしれません。

まぁ、かなり極端な仮定なので確率は限りなく低いですが…

しかし、やはりデータは強い!という事であればどうでしょう?

元本割れしないならたくさん投資した方が儲かるからどんどん投資しよう!ってなりますよね?

けど、年間投資上限は40万円と低いので

投資に慣れてきた人からすると、かなりもどかしい弱点ですね。

そしてNISA口座の宿命として損益通算と非課税枠の再利用が封印されているので、つみたてNISAでできる事は無駄な売買をせず、優良ファンドに20年間積立し続けるという事になりますね。

・つみたてNISAの始め方とメリット・デメリット

NISA口座の切り替えと注意点

NISA口座を開設して投資を始めてみても、途中で

なんかこの金融機関合わないな…

投資商品に魅力的なものが少ない、他の金融機関がもっとお得なサービスを始めた

などの様々な理由からNISA口座の金融機関の変更を検討する事があるかもしれません。

が、

NISA口座での金融機関の変更にはリスクがあります。

口座変更のリスク

  • 変更前に購入した資産を変更先のNISA口座に持ち越せない
  • 変更先の金融機関でロールオーバーができない

知らずに金融機関の変更を行うと、想定外の制限で思ったような運用ができなくなるので

もし、NISA口座で金融機関の変更を検討しているのなら

まずはリスクについても学び、それでも本当に変更をするべきか否か考えてみてください。

金融機関の変更のやり方や、NISA口座を移管する事によるリスクを詳しく解説しているので併せてどうぞ。

・【知らないと損】NISA口座移管。金融機関を変えるときの意外な落とし穴

NISAとiDeCoは併用可能

一般NISA(つみたてNISA)とiDeCoは併用が可能です

また、必ずしもNISA口座とiDeCo口座は同じ証券会社で口座を開設する必要はありません

特にiDeCoは証券会社によって投資できる商品が全然違うのでよく考えて選ぶ必要があります

NISA、iDeCoどちらの口座であっても手数料が安く、使い勝手の良いネット証券がおすすめです

僕がおすすめする証券会社の組み合わせはこちら

  • NISA口座:楽天証券・SBI証券
  • iDeCo口座:マネックス証券

楽天証券

SBI証券[旧イー・トレード証券]

マネックス証券

初心者は一般NISA or つみたてNISAとiDeCoのどれから始めるべきか

「色々あるけど、結局何から始めればいいの?」

NISAもiDeCoも両方利用すれば税制優遇をフルに活用できるので、利用できるものは利用するに限ります。

が、

投資初心者の多くは、あまり資金に余裕がない事も多いです。

そんなときの優先順位がわかっていれば、ある程度指標にできるかと思います。

僕がおすすめする優先順位は以下の通り

Q:つみたてNISAと一般NISAならどっちを選ぶ?

A:初心者はつみたてNISA一択!

Q:つみたてNISAとiDeCo、片方だけ始めるならどっちを先に始める?

A:もしも投資が合わなかったときでもすぐに辞めることができるから、つみたてNISAがおすすめ!

つみたてNISAは一般NISAと比べて非課税投資期間が長く、長期投資に向いているため継続さえできれば元本割れの可能性は限りなく低いので、万人が成功しやすい投資方法と言えます。

iDeCoは節税にも利用できるので、資産形成という意味ではNISA以上に優れていますが、資金拘束があるため、その用途は老後資金に限定される事とある程度の貯蓄がないと生活の負担になりかねないので

まず始めるなら、つみたてNISAを満額まで利用して、それでも資金に余裕があり貯蓄も十分という事であればiDeCoも活用してみる。

という温度感がちょうどいいと思います。

ちなみに、あくまでも投資初心者の目線での判断になります。

それぞれの収入や投資スタイルといった性格などを考慮すればまた別の結果が出るので参考程度に覚えていただければ、もしものときに

そういえば、こんな事言ってたな…と思い出して判断材料のひとつにしていただければ嬉しいです。

iDeCoはこんな人におすすめ

  • 生活費の1年分以上の貯蓄がある人
  • 毎月、投資資金以上に貯蓄に資金を回す余力のある人
  • 老後資金を用意したい人

iDeCoを利用する上で最大の懸念点が資金拘束されるという点につきます。

しかし、十分な貯蓄がすでにあり、毎月の投資額以上に貯蓄にも資金回せるだけの余力があれば、急な事故やイベントなどによる出費があっても対応する力があるので心配いらないですね。

余力があるのであれば、控除による節税もできるiDeCoは使用目的が老後資金の用意という事ならNISA以上の効率で資産形成をする事ができます。

逆に余力がないのにiDeCoを始めてしまうと、60歳未満は解約することができないので急な出費があっても資金の調達が難しくなってしまうのでiDeCoを負担に感じてしまう場面が出てくるので無理はいけません。

つみたてNISAはこんな人におすすめ

  • 生活費の3ヵ月分以上の貯蓄がある人
  • 毎月、投資資金以上に貯蓄に資金を回す余力のある人
  • 時間のない人
  • 投資の勉強が苦手な人

少額投資ならその限りではないですが、基本的に投資をするなら最低限何かあったときに使える資金を別に用意しておくのが良いですね。

でなければ、せっかく積立していても途中で解約して資金を取り崩す事になってしまうので、長期投資のメリットが消えてしまいますから

やるなら余裕を持ってコツコツ投資を続けましょう。

つみたてNISAは気長に待つ必要はありますが正しく利用できれば、投資に慣れていなくても再現性が高く勝てる投資をする事ができるので初心者にもおすすめです。

つみたてNISAは

「時間がなくて投資なんてやっている時間がない!」

という方にもおすすめです。

なぜなら最初に商品を選んで積立設定さえしてしまえば、あとは自動的に毎月証券口座にお金が入金されて、約定までしてくれるので何もすることがないので投資をしていることを忘れていても大丈夫です^^

長期投資はどんな相場であっても淡々と決まった日に決まった金額を投資し続けるので、チャートを読んだり、銘柄分析をしたりする必要がないので、投資初心者であっても簡単に始める事ができます。

一般NISAはこんな人におすすめ

  • 生活費の3ヵ月分以上の貯蓄がある人
  • 投資経験者で幅広い銘柄に短期・中期の投資をしたい人
  • 投資の勉強やチャート分析が好きな人

貯蓄についてはもう散々言っているので省きますが、一般NISAは投資経験者で中級者以上と呼べるような方たちの中で短期・中期の投資をしたい層に人気です。

さらに一般NISAはつみたてNISAと違い投資銘柄に制限があまりないので、より幅広い商品に投資できるのですが、知識がないと危険な事も多いので投資に対する知識量や勉強量の多い人にはおすすめです。

まとめ

今回は一般NISA・つみたてNISA・iDeCo選び方について解説しました。

投資初心者さんであれば、まずはつみたてNISAを少額から始めてみるのがおすすめです。

しかし、投資をするなら非常時への備えとして生活防衛資金は用意しておきましょう。

具体的に言えばサラリーマンであれば生活費の3ヵ月分、自営業者なら半年~1年分の貯蓄があれば十分ですね。

投資に慣れてきて、つみたてNISAの非課税枠を満額利用したけどもっと投資がしたい!

という方であればiDeCoも利用すれば、節税効果でより資産形成が容易になります。

しかし、iDeCoは税制優遇率は優遇制度上最強クラスではありますが資金拘束があるため

本人の性格によっては途中解約するつもりはなくても、資金拘束されるのは不安…という方もいますよね?

そういう方は無理につみたてNISAとiDeCoの両方を利用する必要はないので、つみたてNISAでコツコツ積立投資をしつつ、それ以上の投資は特定口座。というスタイルでも全然ありですね。

というか僕はこのスタイルで投資をしています。

iDeCoの税制優遇は魅力的ではありますが、iDeCoもつみたてNISA と同じで投資商品に制限があるので、もう少し自由な投資をしたいな。という理由からです。

このように、それぞれの性格や投資スタイルによって最適な組み合わせも変わってくるので、各優遇制度の特徴を把握して自分に合った組み合わせで投資を始めてみてください。

優遇制度を効率的に活用したいなら証券会社選びは重要なポイントです

各証券会社によって強みが違うので自分に合った証券会社を選んでください

僕のおすすめする証券会社はこちら

  • NISA口座:楽天証券・SBI証券
  • iDeCo口座:マネックス証券

NISAは手数料が最安水準で投資商品も豊富。ともに各種サービスが充実している楽天証券かSBI証券で口座開設をすれば間違いないでしょう

iDeCoも口座を複数持ちたくないという方は楽天証券やSBI証券でも全然大丈夫ですが

iDeCoはNISA以上に各証券会社によって投資できる商品に差があるので人気のeMAXIS Slimシリーズを取り揃えていてポイント還元率も高いマネックス証券がおすすめですね

楽天証券

SBI証券[旧イー・トレード証券]

マネックス証券

参考になれば嬉しいです。

それではまた次回!

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