ETFとは
ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語だと上場投資信託。
日経平均株価やTOPIX、NYダウ、S&P500といった指数に連動する投資信託で、金融商品取引所に上場しているものを指します。
購入には証券口座が必要で、各証券会社から売買する事が可能です
ETFの仕組み
ETFは基本的に指数に連動した株の集合体です
例えば『バンガード・S&P 500 ETF』(VOO)であれば
S&P500指数に連動するETFで1種類購入するだけでアップルやマイクロソフト、アマゾンといった米国の主要業種を代表する大型株500銘柄に分散投資する事ができます
そして、ETFは取引所に上場しているので株式のようにリアルタイムの取引も可能です
ETFは株式と投資信託の特徴を併せ持った金融商品です
ETFを勉強するなら
読書はコスパ最強の自己投資
隙間時間を有効活用して知識という財産を増やしていきましょう
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 世界で存在感を高めるインデックスファンド/第2章 「インデックス投信」と「ETF」をどう使い分けるか/第3章 今、ETFへの注目度が急上昇しているのはなぜか?/第4章 ETFを買う前にここだけはチェック!資産運用の最新常識/第5章 ETFはこの7本を買いなさい/第6章 もっとこだわりたい人へ一歩進んだETFの活用法/第7章 ETFはどこで、どう買ったらいいのか?
目次(「BOOK」データベースより)
1時限目 ETF投資の基礎知識/2時限目 米国株式ETF/3時限目 全世界・地域・各国株式ETF/4時限目 セクター・テーマ別株式ETF/5時限目 ファクターETF/6時限目 債券ETF/7時限目 その他のETF
ETFのメリット・デメリット
メリット3選
1.手軽に分散投資できる
ETFは指数に連動した様々な銘柄から構成されており、単体でも簡単に分散投資をする事ができるので低コストでも分散投資ができます
個別株だけで同じだけ分散投資をしようとすると何十倍~の資金が必要になるのでハードルが高くなってしまいます
2.信託報酬が安い
ETFは信託報酬は安いです。同じように複数の銘柄に分散投資できる投資信託と信託報酬を比べてみましょう
投資信託の中でも低コストが売りのeMAXIS Slimシリーズの『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の信託報酬は0.0968%
投資信託で0.1%以下の信託報酬はトップクラス安さですが
同じS&P500に投資するETF『バンガード・S&P 500 ETF』(VOO)の信託報酬はなんと0.03%
投資信託のわずか1/3程度の信託報酬しかかかりません
つまり、より低コストで保有することができるという事ですが、これは掛け金が大きくなればなるほど差が開いてしまいます
同じ条件で100万円の掛け金なら投資信託で約1000円の信託報酬がかかり、ETFなら300円
差額は700円程度ですが、掛け金が1億円ならどうでしょう?
投資信託で10万円、ETFで3万円の信託報酬。差額は7万円になるので結構大きな差に感じますよね?
そしてこの経費は毎年かかります。塵も積もれば山となるという言葉があるように投資期間が長くなるほど馬鹿にできない金額になってしまいます
長期保有で資産形成をする際にはリターンも大事ですが信託報酬のような経費率にも目を光らせておくと良いでしょう
リアルタイムで取引ができる
ETFは取引所が開いてる時間帯であれば株式同様いつでも売買する事ができます
株式と同様という事でETFは指値注文もする事ができます。指値注文とは自ら価格を指定して株価がその金額になったときに取引するというものです
ただし、絶対に指定した金額になるとは限らないので、いつまで経っても契約が成立しないという事もあり得るのでその点は注意が必要です
反対に買い値も売り値も指定しない成行注文も利用できます
こちらはそのときの基準価格で売買契約をするので、タイミング重視で手早く購入したいという時に利用する売買方法です
デメリット4選
売買手数料がかかる
ETFには売買手数料がかかります。証券会社によって一部の銘柄に関して売買手数料が免除されてるケースもありますが多くのETFには売買手数料がかかるため注意が必要です。
証券会社によって手数料にも差があるので購入前にチェックすると良いでしょう
例えば楽天証券の場合は
- 国内株は割引コースによって異なる
- 米国株式は約定代金の0.495%(税込)・最低手数料:0米ドル・上限手数料:22米ドル(税込)
- 中国株式 約定代金の0.275%(税込)・最低手数料:550円(税込)・上限手数料:5,500円(税込)
- アセアン株式 約定代金の1.10%(税込)・最低手数料:550円(税込)・手数料上限なし
中国株式やアセアン株式には最低手数料が設定されているので、一定の料金以下(中国株式なら約20万円以下、アセアン株式なら約5万円以下)で約定すると手数料負けしてしまうので若干効率が悪いです
逆に上限手数料が設定されている場合は一定以上の料金(米国株式なら約4500ドル以上、中国株式なら約200万円以上)で約定すれば手数料は上限に一律固定されるのでお得に購入する事ができます
楽天証券ならお得にETF投資を始めることができます
買付手数料無料であの人気銘柄にも投資できちゃいます
詳しくはこちらの記事で紹介していますので興味があればどうぞ
購入費用が高い
ETFは株式と同じく1株単位での取引方法であるため、100円から投資ができる投資信託と比べてコストが高くなるので、あまり大きな金額を投資にまわす事ができない方にとっては扱いづらい商品です
自動積立投資ができない
ETFは一部のサービスを除いて自動積立投資ができません
そのため投資信託で可能だった、一度積立設定を済ませたらあとは投資した事を忘れる。いわゆる『気絶投資法』は使えません
ETFで積立投資をする場合は毎月手動で購入手続きをとる必要があります
投資に関心があり毎月手動で操作するのが苦にならない人にはなんの問題もないですが、特になんとなくで投資を始めてしまった人には面倒くさいと感じてしまう人も多く継続が難しくなってしまうという問題があります
分配金の自動再投資ができない
ETFの分配金は一般的な投資信託と異なり、組み入れ銘柄の配当金や利息は運用経費を差し引いて、決算時にすべて分配します
投資信託では積立設定と同じで放置してるだけで分配金も自動で再投資されるので金融資産の増大に比重を置いている場合は便利な機能でしたが、ETFではその機能がないため分配金を再投資する際は一度振込された分配金を自分で再投資するしかありません
ETFの種類
ETFの種類
- 国内株式
- 市場別、規模別、業種別、テーマ別など
- 外国株式
- 市場別(先進国や新興国などの国や地域の指数)、規模別、業種別、テーマ型
- 債権
- 国内外の債券
- REIT
- 国内外の不動産投資信託や不動産株
- 商品
- 金、プラチナ、原油、コモディティなど
- レバレッジ型・インバース型
- 指数に一定の倍率を乗じた商品。倍率が1を上回るものはレバレッジ型、下回るものはインバース型に分類される
- エンハンスト型
- 一定の投資成果を実現させるための投資戦略(ボラティリティの抑制や、オプションを利用したヘッジ戦略など)に沿った形で産出される指数(インデックス)に連動する投資成果を目的にした商品
まとめ
ETFとは金融商品取引所に上場している投資信託の事で株式と投資信託両方の性質を併せ持っています
投資信託のように手軽に分散投資をする事ができ、信託報酬も安いものが多く長期投資に向いていますが、基本的に1株~の取引になるので購入金額は投資信託と比べて高いのに加えて自動積立投資や分配金の自動再投資が不可能なため、初心者には扱い難い面も
さらにETFには様々な種類があり国や地域別など多様な指数に連動したETFやセクター別やテーマ別に分散投資するETFなど多種多様なETFがあるので、あなたの投資スタイルに合ったETFを選んでいきましょう
それではまた次回!
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