NISA&iDeCo 投資情報

投資初心者が一般NISAよりもつみたてNISAを選ぶべき5つの理由

投資を始めるなら、まずはNISAというのが常識になりつつありますが

「これから投資を始めたいけど、つみたてNISAと一般NISAってどっちがいいの?」

どっちもNISAちゃうんかい!似たような名前しやがって……

という事で右も左もわからない投資初心者さんには違いなんて

そのぐらいしか分からないかもしれません(笑)

冗談はさておき、結論から申し上げると投資初心者さんはつみたてNISA一択です

それは何故か?

今回はつみたてNISAと一般NISAの基本的な知識と違いと、どうして投資初心者はつみたてNISAの方が良いのかを簡単にわかりやすく解説していきます

NISAの基礎知識

NISAは国が認める投資の優遇制度です。

投資は通常であれば『一般口座』『特定口座』のどちらかを用意して運用します

そのとき株式や投資信託から得られる配当金(分配金)や売却した際に投資した元本以上に利益がでていた場合(値上がり益)それらに対して20.315%の税金がかかります

NISA口座の場合それらの利益に対する税金が非課税になります

つまり、NISA口座では運用益がまるまる手に入るので特定口座などでの運用に比べ資産形成スピードが段違いになります

こんなに違う

  • 一般・特定口座:100万円の利益⇒税金203,150円徴収=796,850円の手取り
  • NISA口座   :100万円の利益⇒運用益は非課税=1,000,000円の手取り

NISA 口座が圧倒的にお得!

資産形成を考えるのであればNISA口座を使わないという選択はあり得ません

つみたてNISA・一般NISAの違い

つみたてNISA &一般NISA基本情報

つみたてNISAは年間の投資上限が一般NISAと比べ低めに設定してあり、さらに定期購入しかできない設定になっていますので月額に直すと月に投資できる上限は33,333円になります

また投資商品も一般NISAは株・投資信託・ETF・REITと広い範囲から購入できるのに対してつみたてNISAは一部の条件を満たした投資信託のみです

ただし、税制優遇期間はつみたてNISAの方が圧倒的に長いので

つみたてNISAは少額投資でコツコツ長期投資に向いていて

一般NISAは短期で売買するような運用方法に向いています

右も左もわからない投資初心者さんにはつみたてNISAを断然おすすめしていますが

どちらも一長一短があるので適正を見極め、自分に合った方を選んでください

こちらの記事で各種優遇制度それぞれのメリットやデメリットを解説し見比べることができるので

どれにするか迷っている方はぜひ参考にしてみてください

・一般NISA・つみたてNISA・iDeCo選び方

投資初心者がつみたてNISAを選ぶべき理由

  1. 値動きに慣れていない
  2. リスク許容度がわからない
  3. 優良な投資信託に投資できる
  4. 元本割れのリスクが低い
  5. 専門的な知識がいらない

値動きに慣れていない

まず最初にあなたは株の超初心者です

当然です、だってこれから始めようとしてるんですものね

どんなベテラン投資家だって初心者の時代はありますから恥ずかしがる必要はないです

それ故に株価がどんな時にどんな動きをするのかわかりません

そもそも株価の動きなんてベテランにも早々わからないので安心してください

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏も「未来は読めない」と言うぐらいですからね

これから始めるあなたにわかるわけがないと言うものです

なので年間投資上限が40万円と低く設定されていて更に定期積立購入しかできないつみたてNISAはコツコツ少額投資をせざるを得ないのでまずは少額から(100円からでもOK)値動きに慣れてください

リスク許容度がわからない

リスク許容度とは何か?

それはあなたがどれだけの損失までなら耐える事ができるかと言うものです

例えばあなたが300万円を投資していたとしましょう

  • 少しでも損失があるのは耐えられない
  • 30万円までの損失なら耐えられる
  • 100万円までの損失なら耐えられる

あるいはもっと大きな損失にも耐えられる人もいるでしょう

このように、ひとりひとりのリスク許容度は違うのであなたにどんな投資商品が合っているのか他人が簡単に決められるものではないので

どんなインフルエンサーがおすすめする商品であってもそれが必ずあなたのリスク許容度に合った商品なのかはわかりません

ですから、いきなりレバレッジ商品にぶち込むような投資はもはやギャンブルなのでもしリスク許容度をオーバーしていた場合、夜も眠れない日が続くことでしょう

そんなことにならないように、まずはリスクの比較的少ないインデックスファンドへの長期投資から自分のリスク許容度を調べていくことが大切です

優良な投資信託に投資できる

リスク許容度がわからないなら最初は極力リスクの少ない投資から始めるのがベターです

一般NISAは広いジャンルの投資商品から自由に選ぶ事ができますが、裏を返せばリスクの高い商品が大量に紛れているという事です

個別株は当たった時のリターンは大きいですが、もしその企業の業績が悪化した場合のリスクも大きくなります

リスクヘッジのためにも幅広い分野の企業に分散投資する事がおすすめされていますが、個別株で十分に分散投資をしようとするとかなりの資本金が必要になってしまいます

投資信託はそれ自体が色々な企業に投資した株の詰め合わせセットのようなものなので投資信託を1本購入するだけで分散投資が可能です。また少額から購入できるのも魅力です

さらに、つみたてNISAの一部条件を満たした投資信託というのは金融庁があらかじめチェックして手数料の高いファンドや分散・長期投資に向いていないファンドを除外してくれているので安全な商品が多いのが特徴です

そのため投資初心者であっても手数料(信託報酬)の高いぼったくりのような投資信託を掴まされる心配がありません

(とは言え、本当にすべての商品が手放しでほめられる商品ばかりか?と言われればそんなことはないので最初の商品選びはよく吟味して決めましょう)

投資信託において手数料(信託報酬)というのは重要なポイントになるので投資商品を選ぶ際にはよくチェックしてください

またNISA口座を開設するにはいずれかの証券会社・銀行等で開設する事ができますが、窓口のある証券会社や銀行で開設するのはおすすめしません

手数料が高くつく可能性が非常に高いことが多く、投資できる商品も限定される場合があるからです

なので口座開設するのなら手数料のかからないネット証券を選ぶと良いでしょう

NISA口座を開設するならSBI証券・楽天証券のどちらかを選べば間違いありません

どちらの証券会社も手数料は業界最安クラスでNISAの取り扱い銘柄も最多なので欲しい商品を一番お得に運用することができます

SBI証券[旧イー・トレード証券]

楽天証券

元本割れのリスクが低い

つみたてNISAは一般NISAと違い非課税期間が20年と長く設定されているので長期投資に向いています

長期投資は元本割れのリスク抑えた投資手法です

長期保有データ
出典:金融庁

株価は景気などの様々な要因によって上下します

グラフを見てわかるように5年間という短い期間では相場の影響により終了時に下落相場だった場合、元本割れしてしまう可能性がどうしても出てきてしまいます

が、20年という長期保有になると複利の恩恵を十分に受ける事ができるので、満期時点で下落相場を迎えていても元本割れのリスクは【ほぼ】ありません

※一応、今回のデータでは20年保有の元本割れのケースはゼロですが、投資の世界に絶対はないのでほぼという表現をします

専門的な知識がいらない

長期投資はリスクが少ないというのはわかってもらえたかと思いますが

それでももっとマイナスを減らそうとアレコレと考えてしまいがちになります

「株価が下がりそうだから、いったん売却してまた上がりそうな時に買い戻そう」

確かにドンピシャで高い場面で売り、より安い場面で買い戻す事ができれば利益率は上がるでしょう

このような考え方は短期トレードでは基本的な考え方ですが、最初に説明したように相場を確実に読める人なんて一人もいません

たまたま読みが当たれば儲かるという事もあるでしょうが、反対に損をしてしまうリスクを抱えているという事も忘れてはいけません

長期投資では短期投資とは違う考え方をする必要があります

長期投資において重要なのは目先の下げを気にして市場から離れるのではなく

上げを獲り逃がさないよう市場に居続ける事です

投資の名著と呼ばれる「敗者のゲーム」にこのようなデータがあります

米国の優良指数「S&P500」に1980年~2016年まで長期投資をして

  • 36年間、積立投資を続けた場合の年利リターンは11.6%
  • ベスト10日を逃した場合の年利リターンは9.2%
  • ベスト20日を逃した場合の年利リターンは7.7%
  • ベスト30日を逃した場合の年利リターンは6.4%

36年間の内もっともリターンの大きい期間をたった10日逃しただけで年利リターンが2.4%も減少してしまい、30日逃すとほぼ半分にまで成績が下がってしまいます

これが上げ相場を獲り逃すデメリットです

一時的な暴落などを恐れて弱気になり、「今は相場が良くないから積立は控えよう」

なんて言っていると

あっという間に絶好の買い場も逃してしまうなんてことはよくあることなので

長期投資では下落相場であっても淡々と積立を続けることが大切です

著者であるチャールズ・エリス氏もこう言っています

「投資家は稲妻が輝く瞬間に市場に居なければならない」

投資の世界における名言のひとつなので覚えておくと良いでしょう

インデックス投資の良さを論理的に説明してくれて資産運用の考え方を教えてくれる投資初心者にも優しい一冊なので興味があれば手に取ってみてください

以上の理由から少ないリスクで長く投資の世界に居るためには長期投資が最適です

そして長期投資で確実に利益を狙うなら一般NISAの5年間の非課税期間では短すぎるので、つみたてNISAを選びましょう。

そうすれば20年間も非課税期間が使えるので複利効果で15年以上の投資で元本割れのリスクを回避して利益を手にすることができるでしょう

長期投資はいちいち売ったり買ったりと難しい事考えなくても成立する投資手法なので

ただひたすらに淡々と買い増していきましょう

しかし、そのために最初の商品選びだけは慎重に考えて決める必要があります

こちらの記事で長期投資におすすめの商品のピックアップをしていますので参考にしてみてください

・つみたてNISAで投資するなら何処に投資する?オススメ3選

まとめ

今回、投資初心者がつみたてNISAを始めるべき5つの理由を紹介しました

理由として

  • 値動きに慣れていない
  • リスク許容度がわからない
  • 優良な投資信託に投資できる
  • 元本割れのリスクが低い
  • 専門的な知識がいらない

以上の5点を挙げましたが、何が言いたいのかというと

投資を長く継続して欲しいという事です

リスクや自分のリスク許容度を把握していれば無理な投資には手を出す事はないですし

優良な投資信託なら成績は右肩上がりなので長期で見たときに元本割れのリスクもほぼないです

専門的な知識もいらないので投資初心者でも淡々と続ける事ができます

以上の理由から投資初心者には長期投資が最適

それなら長期投資と相性の良いNISA口座は?ってなるとそこはつみたてNISAでしょ!という結論です

「せっかく投資をするなら一発当てたい」

という気持ちもわかりますが、まずは長期投資で値動きに慣れてある程度感覚が掴めてきたらNISA口座とは別に特定口座で短期・中期の投資にチャレンジするのでも全然遅くはありません

コアにリスクの少ない資産を持っていると安心感が段違いですしね

将来後悔しないためにも足元をしっかりと固めて、知識を蓄えどうか安定した投資家ライフを送ってください

投資は怖くありません、しっかり学んで

「あの時、投資を始めて良かった」と思えてもらえれば嬉しいです

それではまた次回!

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