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【NISA】他社から楽天証券に移管する方法【口座変更】

あまり知識のないままにNISA口座を開設してしまって、あとからもっとお得な金融機関で口座開設しておけば良かったな…

という方は少なからずいるはずです。

楽天証券を利用すれば、豊富な取り扱い銘柄が揃っているだけではなく、楽天カード決済を利用する事で楽天ポイントが貯められるほか、楽天は様々なサービスを展開しているので、

楽天証券以外にも楽天の通販サイトなど楽天系列ならどこでもポイントが貯められる事から

他の金融機関よりもポイントを貯めやすいのが特徴です。

そして、そのポイントは系列でのお買い物以外に投資にも利用する事ができるのも人気のひとつです。

今回はNISA口座開設金融機関としても人気の高い楽天証券に他社からNISA口座を移管する方法を解説していきます。

この記事を読んでわかることは

  • 楽天証券へのNISA口座移管のやり方がわかる
  • 楽天証券のお得なポイントがわかる
  • NISA口座の変更による注意点がわかる

一緒に学んでいきましょう!

他社から楽天証券に変更する流れ

変更前の金融機関での手続き

  1. 変更前の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」または「非課税口座廃止届」を提出する
  2. 変更前の金融機関から「(非課税管理)勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を受け取る

変更前にNISA口座で保有している商品を残しておきたい場合は「金融商品取引業者等変更届出書」を請求して、必要事項を記入して提出(返送)する事で「勘定廃止通知書」を受け取り、必要事項を記入して変更先の金融機関に提出してください。

・変更前の金融機関でNISA口座を完全に廃止したい場合は「非課税口座廃止届」を請求して、必要事項を記入して提出(返送)する事で「非課税口座廃止通知書」を受け取り、必要事項を記入して変更先の金融機関に提出してください。

どちらの場合でも変更前の金融機関に必要書類を請求する必要があります。

窓口のある金融機関(銀行など)は窓口や電話から

ネット証券では残念ながらweb上で手続きを完了する事ができないので、電話で必要書類を請求してください。

多少面倒ですが我慢して「NISA口座を別の金融機関に移管したいんだけど…」と要望を伝えましょう。

楽天証券での手続き

  1. 楽天証券で「NISA口座申込書(届出書)」を請求する
  2. 受け取った「NISA口座申込書(届出書)」に必要事項を記入する
  3. 「NISA口座申込書(届出書)」と「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」などの必要書類を同封して楽天証券へ返送する

NISA口座を移管する場合、変更先の金融機関で総合口座が開設してある事が必要なので先に楽天証券で口座開設申請を行いを「NISA口座申込書(届出書)」受け取りましょう。

資料請求はwebサイトから申し込みができます。登録した住所に「スターターキット」が届くので、同封されている「NISA口座申込書(届出書)」に必要事項を記入しましょう。

変更前の金融機関への手続きと、楽天証券への手続き(1~2番)は並行して行うとスムーズに資料の受け取りができるので時間短縮になります。

※スムーズに申し込みを行っても3週間程度の時間がかかるので手続きは早めに行いましょう

スターターキットの中に「マイナンバー通知届出書」が同封されてきますが、事前に楽天証券のwebサイトでマイナンバーを提示しておいた場合、「マイナンバー通知届出書」は同封されないですし、提出の必要もありません。

申し込み作業の簡略化ができるので可能であればマイナンバーはwebサイトの方で登録を済ませておきましょう。

それぞれ必要事項を記入して、「NISA口座申込書(届出書)」、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」「マイナンバー通知届出書(未登録の場合)」を同封して楽天証券に返送します。

その後、楽天証券での書類審査と税務署の確認作業が終わると口座開設ができます。お疲れさまでした!

楽天証券の魅力

  • 手数料が安い
  • 楽天カード積立でポイントGET
  • 楽天サービスとの連携でポイント倍率アップ
  • アプリやツールが見やすくて初心者にも使いやすい

楽天証券はネット証券間で1、2を争うSBI証券とおなじく手数料は業界最安値クラスなので資産形成をするために余計な手数料は極力払いたくないのでありがたいですね。

楽天証券もクレジット積立が可能でつみたてNISAの積立設定に楽天カードを利用して積立投資を行えば0.2%~1.0%のポイント還元を受ける事ができて大変お得です。

積立投資の還元率は投資商品の以下の場所で確認ができます。

クレカ決済還元率
出典:楽天証券

ポイント還元がすべてではないですが、もらえるものはもらっておきましょう^^

詳しい説明が知りたい場合は公式ページにある「楽天カードクレジット決済のポイント還元率」で解説されているのでご確認ください。

楽天経済圏なら投資効率倍増

楽天ポイントは楽天グループ内のすべてのサービスに利用できるため、普段の生活に必要なあらゆるものに楽天サービスを利用する事を『楽天経済圏』と呼びます。

そのため、楽天ポイントは本家通販サイトの楽天市場でのお買い物にも使えるのは当然として

楽天証券でのポイント投資にも利用できるので、普段の積立とは別にポイントを使用するだけで追加資金も不要で投資をする事も可能です。

ただし、ポイント投資には知らないと損…とまではいかないかもしれないですが勘違いから思っていたのと違う?という事があります。

例えば楽天市場では定期的にお買い物マラソンというイベントを開催していて、これは楽天市場の色々なシャップで買い物をすればするほどポイント倍率が増えていくのでポイント還元率が最大10倍という超お得な制度があります。

普段から楽天市場を利用する方ならポイントが非常に貯まりやすいので、「このポイントで投資をすればいいじゃないか」と計画する方もいるかもしれませんが

これが勘違いポイント

覚えておいてほしい。お買い物マラソンやSPU(スーパーポイントアッププログラム)で得られるポイントは通常の1倍を除いた残りのポイントはすべて期間限定ポイントです。

期間限定ポイントは文字通り有効期限があるほか、残念ながら投資に利用できないという縛りが存在するため、ポイントアップで荒稼ぎしてからのポイント投資はできないという事になります。

なのでポイント投資は通常ポイントのみで行われるため、あくまでも普段の投資の”オマケ”程度に考えていた方がいいかもしれません。

とは言ったものの楽天は色々なサービスを展開しているため生活の基盤を楽天経済圏におけば、通常ポイントであってもかなり貯まりやすいので、楽天証券での投資をサポートしてくれるでしょう。

初心者にも使いやすいサイトやアプリ

楽天証券の口コミでの評価は

公式サイトがわかりやすくて初心者でも簡単に投資できる!

アプリの操作も簡単で使いやすい!

このあたりが特に多い印象です。

僕も楽天証券を利用していますが公式サイトは非常に見やすい設計をしているので、確かに初心者でもあまり迷うことなく目的の商品を探して投資ができるのでオススメです。

が、

アプリの方は正直もっと使いやすければいいのになぁとは思いますね。

楽天証券の専用アプリとして『iSPEED』をリリースしていますが

僕はまったく使いこなせていません(笑)

購入できる商品が『株』に限定されるため、投資信託やETFなどを売買するにはwebサイトを利用しなければいけないですし

チャート機能も確認できる期間が

  • 5分足
  • 日足
  • 週足
  • 月足

以上の4種類に限定されているので、個人的にはもう少し長期のチャートを確認できるようになってくれれば嬉しいですね。

しかし、短期で個別株を売買する分には口コミ通り優秀なアプリだとも思いますので

長期でコツコツ積み立てるならwebサイトから

個別株で短期トレードがメインならアプリで

使い分けるのも良いかもしれませんね。

NISA口座移管後の注意点

他社からのNISA口座移管における注意点はふたつ。

  • 他社で購入した資産を楽天証券のNISA口座に持ち越せない
  • 楽天証券でロールオーバーができない

他社からのNISA移管というのは、他社で持っている株や投資信託などの金融資産をNISA口座ごと楽天証券にそのまま引っ越してくる

という事ではなく

他社で開設したNISA口座は新たな買付取引を停止した状態で非課税期間内はそのまま継続され

楽天証券で新しくもうひとつのNISA口座を開設するという事なので

当然、他社で購入した商品は新しいNISA口座には含まれていません。

先ほども言ったように他社で購入した商品はNISA口座の廃止手続きをとらない限り、新たな買付ができないだけで口座そのものは生きているので非課税期間内であれば売却や保有は可能です。

基本的にNISA口座の維持管理手数料はかからないので、特に理由がなければ非課税期間内は保有を続ける事で複利で増えた資産にも非課税メリットが見込めるのでそのまま口座を残していた方が良いでしょう。

もうひとつの注意点はつみたてNISAの利用者には無関係なので飛ばしてもらって大丈夫です。

しかし『一般NISA → 一般NISA』という移管をするユーザーには大きな問題となるので、移管前によくチェックして本当に移管するべきか考えてください。

一般NISAは非課税期間が5年と短いですがロールオーバーをする事で、さらに5年間の非課税期間の延長ができます。

このロールオーバーは一番最初にNISA口座を開設した金融機関でしか行う事ができないという縛りがあります。

つまり、移管先である楽天証券で購入した商品のロールオーバーはできないので

楽天証券のNISA口座は最初の5年間の非課税期間が終了した時点で売却か特定口座に移管しなければいけないため、非課税期間が実質半分になってしまうという特大のデメリットが発生してしまいます。

そのため一般NISAユーザーはメリットよりもデメリットの方が大きくなる可能性が大きいので注意が必要です。

まとめ

今回は他社から楽天証券にNISA口座を移管する方法について解説しました。

証券口座を移管するには変更前の金融機関と楽天証券の両方で手続きを行う必要があるので、ある程度同時進行で手続きを行えば時短になります。

また、楽天証券では手続きの一部を事前にネットで済ませる事もできるので、先にネットでマイナンバーなどの確認を済ませてしまえば提出書類を減らす事もできます。

楽天証券は幅広いサービスに利用できる「楽天ポイント」を貯める事ができるので、クレジット積立や楽天のサービスで生活を成り立たせる楽天経済圏で生活をすればよりポイントが貯めやすい環境を作る事ができれば

その楽天ポイントでお得に投資もできます。

ただし、NISA口座の移管にはデメリットもあります。

前のNISA口座で購入した商品は楽天証券で開設したNISA口座に移動できない事や、一番最初にNISA口座を開設した金融機関でのみロールオーバーができるという縛りのせいで一般NISAユーザーは非課税期間が実質半分しか利用できないという問題があります。

これは各金融機関が割引合戦を行ったり、過度なサービスの乱発によって口座移管の頻発を防ぐ目的や、最初に口座開設を行った金融機関の利益を守るためのルールと言われています。

まぁ過度なサービスによって財政危機になって急にハシゴを外されたりするのも迷惑なんで、適正なサービスをしてもらいたいのは確かですが、最初の金融機関の利益を守るために非課税期間を半減させられるのは、利用者の立場から見れば只々邪魔なルールでしかないですよね。

そのせいで、NISA口座を開設するなら最初の金融機関選びの重要性が上がってしまっているのが残念なところです。

とは言え、そのデメリットもつみたてNISAの利用者にはあまり影響がないので楽天証券にメリットを感じられるなら移管を検討してみてください。

楽天証券の公式サイトはこちらからどうぞ↓↓

楽天証券公式サイト

ここからは関連記事の紹介ですので、あわせてどうぞ

NISA口座を移管するのはどんな人?

口座移管に関するルールやメリット・デメリットなどを解説

・【知らないと損】NISA口座移管。金融機関を変えるときの意外な落とし穴

ロールオーバーとは?

一般NISAの常識。ロールオーバーの仕組みと新NISAの使い方

・知らないと損する新NISAの基本

デメリットも色々とあるけれど、できればお気に入りの証券口座で運用したいですよね。

どうしてもデメリットが許容できない場合はNISA口座はあきらめて特定口座を別に開設する方法もあるので各金融機関の良いとこ取りができれば良いですね。

これからもしっかり学んでいきましょう。

それではまた次回!

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