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【FIRE】知っておくべき4つのFIRE

FIREって?

一般の方にはあまり馴染みのない言葉かもしれませんね

実際、僕もお金の勉強を始めるまで全然意味がわからなかったし、FIREなんてコーヒーかFFの魔法くらいしか聞いたことなかったです(笑)

けれど、いざお金の勉強を始めると気になってくるこのFIREの4文字

今回はお金に関係する方のFIREについて解説をしていきたいと思います

この記事を読んでわかること

  • FIREについて理解が深まる
  • FIREの種類と違いがわかる
  • 自分が目指したいFIREを見つけられる

お金の勉強を始めて間もなく…飛び込んでくる謎のFIREという単語

書店の投資コーナーに行くと並んでいるFIRE関連の本の数々

投資の先輩方のSNSやブログのプロフィール等で

「資産○千万、FIRE達成しました!」といった投稿を目にする機会も…

RPGでは初級魔法のイメージですが、投資の世界では「伝説の称号」みたいな憧れの的のような存在感を放っています(笑)

そんな憧れの称号「FIRE」は火を吹けるようになるとかそんなことではなく

Financial Independence(経済的自立) Retire Early(早期リタイア)の略ということのようです

経済的自立がどのような状態なのかはこちらの記事でくわしく解説していますので気になる方はあわせてどうぞ

・【基礎知識】経済的自立とは

経済的自立を簡単に説明すると生活費<資産所得を達成している人のことです

早期リタイアは定年を待たず退職する事です。早い人だと20~30代で退職する人も…

FIREとは経済的に自立することでやりたくない仕事からは脱出して心にゆとりのある自由な生活ができるようになることです

FIREとは

FIERはどこで生まれたのか?

それは自由の国アメリカです

その国の成立ちからして元々自由を重んじる風潮が土壌としてあったことと

GDPナンバー1の経済大国でもあるので経済的に豊かな人々の多い国でもあったことから

ある時「贅沢するために働き続けるなんてナンセンス!もっと自由に生きたい!!」

つまりモノ(贅沢)よりも時間を大切にする方が人生を豊かに生きられるという考え方が生まれたのがFIREの始まりです

いくらお金を稼いでも毎日疲労困憊で休みもなく、ただただ働き続ける人生って楽しいですか?憧れますか?

お金がないと生きてはいけないけど、かと言ってそんなお金を稼ぐだけの機械みたいな人生は味気ないし憧れないですよね

ならお金はほどほどに稼いで自由に使える時間を増やした方が幸せに生きられるのではないか?と考える人が増えるのはおかしくないと思います

お金よりも時間の方が大切とは言ってもやはり生活のためにある程度のお金はどうしても必要になってきます

しかし、生活をある意味で人質に取られた状態で働いているとどうしても仕事のために嫌なことに時間を使わなければいけないことが出てくることでしょう

これでは全然自由とは言えない!

ならばどうするか?

生活費に必要なお金は不労所得で稼げば良いんです

一気に胡散臭さが増してきましたね(笑)

しかし不労所得で生活費が保証されていれば

「生活のために仕方なく…」なんて仕事をわざわざしてまでお金を稼ぐ必要がなくなる

つまりFinancial Independence(経済的自立) をしていれば

仕事は「やりたい」か「やりたくない」かの2択で判断することができます

そうなれば嫌々やっているような仕事からはRetire Early(早期リタイア)できますね

しかしFIREと一口に言っても、その達成のしかたは人それぞれ収入やライフスタイルによって違ってきます

FIREの種類は大きく4つの分類に分けられることが多いので今回はそれらのFIREについて解説してきます

4つのFIRE

FatFIRE

Fat=太った、脂肪、豊かな…という意味があり、簡単に言うと贅沢なFIREです

働かなくても配当金等の資産所得だけでも贅沢をしながら自由に生活できる状態で多くの人が憧れるFIREがこのFatFIREでしょう

ですがこのFIREを達成できるのは本当に極々一部の事業を成功させた社長か運良く莫大な利益を得た投資家か大地主といった限られた人たちだけです

なぜなら莫大な金融資産を必要とするからです

最低5億円。

5億円の金融資産を年利4%の株式運用をすると

資産所得2000万円-(税金+社会保険料)=手取り約1500万円

月額125万円使う事が可能になる計算ですが本当に贅沢な生活をしようと思うと月100万円程度では全然足りないので10億円以上の資産が必要になってきます

まさに天上人…。これを万人が目指すのはいささか現実的ではありませんね

LeanFIRE

Lean=無駄がない、効率的な…の意味が示す通り必要最低限の支出をまかなうFIRE

経済的自立が生活費<資産所得からわかるように生活費をギリギリまで抑えれば資産所得が少なくてもいいじゃないという考えなのでこのFIREを達成してる人は倹約家が多いです

こんな人におススメ

  • 贅沢には興味がない
  • 自給自足生活が送りたい
  • 物持ちが良く、壊れたものは自分で修理する

以上に当てはまるような人なら月の生活費は7万円~15万円で充分に生活できてしまうので資産所得は2000万円~5000万円程度の規模感です

「こんなにお金を貯めてもそんな切り詰めた生活しかできないのかよ~!!」

という意見が多いようですが、あくまでFIREは経済的自立を目的としてるものですから自由に大きな価値を感じない人がわざわざ目指すものではないのであしからず。価値観は十人十色

SideFIRE

セミFIREとも呼ばれる。Side=サイドハッスルの略で副業、趣味・特技・得意を活かせる、お金を稼げるという意味で上記の2つとは違い資産所得だけではなく副業の所得の合わせ技でFIREを達成している状態

ただし、あくまで最低限の生活は資産所得でまかない、それ以外の贅沢費を副業でカバーするのが基本のスタイルです

中には生活費の半分を資産所得でまかない、残りの生活費と贅沢費は作業量を減らしたほどほどの仕事で稼ぐという亜種スタイルもあるので参考にしてください

メリット

  • 資産所得のハードルが低く達成しやすい
  • 暴落に強く、精神的にも安定感を得やすい
  • 副業で稼ぐ事によってFIRE達成後も資産が増えていく
  • 個性を活かした仕事でストレスフリー

デメリットは個人事業主になる事によって公的補償が弱くなる(厚生年金→国民年金、健康保険→国民健康保険)といものがありますがマイクロ法人を設立する等して公的保障の最適化を行う事ができれば解決します

BaristaFIRE

Barista=カフェ等でコーヒーを入れる人…SideFIREに近いタイプのFIREですが大きく違うのはSideFIREが資産所得+副業収入なのに対してBaristaFIREは資産所得+労働収入である事です

労働収入というと会社にでも就職するのかと思われるかもしれませんが、それでは自由な時間を確保する事が難しくなり、そもそものFIREの意義に反するので今回の場合はパートやアルバイト等の事を言ってます

「パートやアルバイトだって結局時間を拘束されるじゃないか」

という意見があるのは充分理解できます。しかし、このBaristaFIREではそういった数時間の労働を許容する代わりにそれ以上のメリットを得る事ができます

それは手厚い社会保障を受ける事ができるという事です

FIRE発祥の地であるアメリカでは特に医療費や保険料が日本と比べても異常に高く、個人の資産だけで医療費等もカバーしようと思うとFIREするのに数千万円もの資産が追加で必要になるため

「だったら短時間の労働で社会保障制度に加入して医療費・保険料に備えようぜ」

という理由でこのFIREスタイルが生まれました

もちろん日本でも会社員の方が社会保障は優遇されているのでこの国でも優秀なFIREスタイルです

厚生年金・健康保険の加入要件は以下の通りです

 出典:日本年金機構

要件は今後も緩和がされていくようなので加入しやすくなりそうです

労働者サイドで特に気にする部分は労働時間と賃金の部分。週20時間以上、月給88,000円以上という事なので仮に時給1,000円という事であれば

週4日、5時間勤務=週20時間…要件達成

月18日勤務で月給90,000円…要件達成

といった感じになりますので、それぞれに合った働き方を設定して上手に公的保険を利用しましょう

まとめ

FIREとは経済的に自立をして早期リタイアする事で自由に生活する時間を手に入れる

FIREは大きく4種類に分けることができる

  1. FatFIRE  
  2. LeanFIRE
  3. SideFIRE
  4. BaristaFIRE

1.FatFIREは贅沢なFIRE。潤沢な資金によって生活費だけでなく贅沢費までもを資産所得でカバーする王道にして憧れのFIRE

デメリットはとにかく必要な資産が莫大。最低5億円~10億円の資産が必要で上を見ればキリがなく、万人向けのFIREではない

達成するには、何らかの事業を成功させたり、投資で爆益をあげたり元々資産家の生まれだったりと運と実力が要求されます

2.LeanFIREはFatFIREの真逆で生活費を出来るだけ抑えた倹約タイプのFIRE

倹約家や自給自足での生活が苦にならない方におすすめ。

質素過ぎてそんなのつまらない!と言われることも多いが

「それはあなたの感想ですよね?」

他人の意見なんか知ったこっちゃないという自分なりの幸福を求めていくスタイル

3.SideFIREは資産所得で生活費、副業で贅沢費を稼ぐスタイルのFIRE

資産所得は生活費の分だけ用意すれば良いのでハードルが低く、生活費が保障されているので好きな仕事を副業に出来る上に収入はすべて贅沢費にまわしても問題がないため心理的なハードルも低いので多くの方におすすめできる

FIREの中では再現性が◎

4.BaristaFIREは資産所得で生活費を、パートやアルバイトで贅沢費を稼ぐスタイルのFIRE

SideFIREの労働収入版でこちらも再現性は◎

社会保障を効かせる事で安定感があり、特にやりたい副業等もなく適度に勤めにいく方が気楽だという方におすすめです

いかがでしたでしょうか?

あなたならどのFIREが魅力的に見えましたか?

FIREなんて知らなかった!という方はこれを機にお金の勉強を始めてもらえれば嬉しいです

元々FIREに興味があった方はこれからFIREを目指すにあたって自分はどのFIREを目指すべきなのか参考になれば嬉しいです

今回は4種類のFIREの解説をしていきましたが、これだけでFIREのすべてを語れるわけではありません

完全に働かないFatFIREを達成していても、それだけの資産を築ける資産家の多くはビジネスセンスにあふれているので

本人にあまり働いている感覚がなくとも結局仕事をしている…

というパターンも多いらしいので形にこだわらず本当に自分に合ったFIREを目指すことが人生の幸福度を高める秘訣です

そして、どのFIREを目指すにしてもまずは基本の資産所得を得る必要があります

資産所得を得る方法は株式投資や不動産、今では仮想通貨なんてものもありますね

そのなかでも最もスタンダードなのはやはり株式投資です。

株式投資を始めるなら、最初は国の優遇制度を活用することから始めるのがおすすめです

日本にはNISAやiDeCoといった資産形成の助けになる優遇制度がありますが、それぞれ特性が違うので

その人の収入状況や生活状況、投資スタイルによって選ぶべき優遇制度は違ってきます

こちらの記事でNISAやiDeCoの特性の違いや相性などの解説をしていますので参考にしてみてください

・一般NISA・つみたてNISA・iDeCo選び方

僕自身もこの中から自分に合ったFIREを目標にこれからの投資生活を楽しんでいきたいと思います。

それではまた次回!

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