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【入門編】預金か?投資か?

今回は入門編という事でなぜか世間では預金をする事が神聖視されていて反面、投資をする事が怖い事だと教えられているのか…また何のために預金をして何のために投資をするのかを解説していければと思います

この記事を読んでわかること

  • 預金との正しい付き合い方がわかる
  • 利息の種類がわかる
  • 資産形成の基本がわかる

預金最強神話

あなたは両親や祖父母、親族等身近な人たちから「将来のためにちゃんと貯金をしておけば安心だから」と言われるがままに銀行に預金をしていませんか?

「しっかりコツコツ働いて少しずつでも貯金に回していけば利息も付くし将来困る事はないから」

と言われましても現在の大手銀行普通預金の利息をご存知でしょうか?

0.001%

仮に100万円を預金していれば10円の利息が付きます

「ありがとうございます!貴方様の大切な100万円を1年間お預けして頂いたお礼に10円差し上げます!!」

お金持ちになれると思いますか??

なれませんよね?経済的自由を得るためにはお金に働いてもらって資産所得を稼ぐ必要があるのに1年間お金に働いてもらって10円です!これでは割に合いません

なのに何故まわりの人たちは預金をこんなにも推してくるのか?

それは過去に預金をしているだけでお金がどんどん増える時代があったからなんです

過去の銀行金利
出典:togetter

1991年時点でゆうちょに定額預金をしてれば元本まで保証された上で、ただ口座に預けておくだけで預金が倍になる…この時代を経験していればあれだけ預金を推してくるのも納得というものです(羨ましい…)

しかし、現実を見ましょう。そんな時代は終わったのだと

「お金を増やす」という目的であれば預金は非常にコスパが悪いと言わざるを得ません

ただし預金は元本が保証されていて、どんなときに口座から引き落として使用するときでも金額が目減りする心配がない流動性の高い資産なので最低限の生活防衛資金を預金として準備しておく事は重要です

債券

債券とは何か?

簡単に言えば国や企業にお金を貸す事です

所謂、国債社債といったものですね

国や企業にお金を貸してその見返りとして単利で利息を得る事ができます

単利と複利

単利とは元本に対して利息がつくことで仮に100万円を年利5%で貸した場合、毎年5万円ずつ利息が支払われる事になります。つまり10年間貸し付けた場合、150万円に増えているというわけなんです

対して複利とは何か?複利は元本に利息を含めたものに利息がつくことで先ほどと同じ条件で貸し付けた場合1年目は単利と同じ105万円になりますが、翌年は105万円×5%=110.25万円になりさらに翌年には115.7万円になっています。そして10年後には162.8万円…これが複利のチカラです

つまり複利というのは時間をかければかけるほど雪だるま式にどんどんパワーが増えていく凄まじいシステムで、かのアインシュタインをもってして「複利とは人類最大の発明である」と言わせたほどであります

以上を踏まえた上であなたなら単利と複利どちらにお金を貸したいですか?

もちろん大半の方は複利!と力強く答えてくれるのではないでしょうか

安心してください!みなさんはもう複利でお金を貸しています!!

『銀行』です

そう。銀行は複利でお金を借りてくれています

ならなぜお金が全然増えていかないのか…それは上でご説明した通り現在は鬼のように利率が低いからです

そこで債券に話がようやく戻ってきます

債券はご説明した通り単利ですが…

債券利率
出典:財務省

こちらは財務省の個人向け国債のキャンペーンの紹介ですが利率を見てみましょう

0.05%

単利とはいえ銀行の普通預金の50倍の利息がつきます

50倍…それだけ見ると魅力的な数字にみえますが、100万円を1年間貸した場合の利息は500円です

確かに銀行の利息に比べたら単利とはいえかなりマシに見えますし元本割れがないので貯蓄という意味ではオススメですが、お金を増やすという観点から見ればまだまだ微妙なところでしょう

ですが、銀行以外にも複利でお金を借りてくれるところがあります

それが株式です

株式投資

なぜ銀行や債券の利息は低いのか…

それはリスクが低いからです

銀行や債券では元本を保証するという安心の代わりに低い利息でお金を預かっているという事です

つまりリスクに見合ったリターンしか得られません。まさにノーリスク・ノーリターン

であるならばより大きい利息(ハイリターン)が欲しいのであればそのリターンに見合ったリスクをとりましょう

そこで株式投資です

株式投資とは企業の所有権を買う…オーナーになるということです

同じ投資でも株と債券の大きな違いはこの部分です

債券は国や企業にお金を貸しているだけなので、そのお金を国や企業がどのように運用しようが貸主であるあなたには一切責任はありません

しかし、株を買うということはその企業のオーナーになるわけですので資金の運用方法に口を出す権利があります

その結果業績が好調ならリターンとして株価が上昇したり配当金をもらったりする事ができますが逆に業績が悪化すれば株価が下がったり配当金の減配という形で表れるので結果あなたの資産が減ってしまうことも全然あります

そのあたりが投資はギャンブルなんて言われる大きな理由なんでしょうかね?

そういった資産減少のリスクを抱える(ハイリスク)からこそ大きなリターンを得る可能性があります

残酷ですが、世の中のどんなことにもノーリスク・ハイリターンはあり得ません。

楽してお金持ち!なんてことがあればハッピーですがそんなことは宝くじが当たるくらいのもので基本的にないですよね?

まぁ宝くじの例にしても極めてハズレる可能性の大きい宝くじを購入するというリスクをとってるわけですので、そう都合良くはできていませんね

だからこそ、この資本主義社会では適正なリスクをとれる人にお金が集まるようにできています

株式投資は複利

債権は単利で利息を得ていましたが、株式は複利で利息(配当)を得ることができます

複利配当は銀行と同じですが、利率は天と地ほどの差があります

運用商品によってトータルリターンは全然違いますが

例えばS&P500に15年間も投資をすれば年利5%はいける可能性は高いです

ただし、保有期間の相場次第では5%以下になることもあり得るし、はたまた5%以上の結果を出すこともあるので断言はできませんが

ただ思考停止で預金を続けるよりは資産形成の効率は上がるはずです

預金をする必要はないのか?

早くお金を貯めたいから、効率重視で持っている資金は預金なんかせずにすべて投資に回すべきか?

そんなことはありません

預金は確かにリターンは少ないですがリスクも限りなく低いというメリットがあります

事故やケガなどで急な出費が必要なときがあるかもしれません

そんなときにまとまった預金があればすぐに引き出して使うことができるので安心です

逆に預金をまったくせずに投資に資金を回してしまっていると、相場次第では下落局面で元本割れをしているタイミングなのにお金は必要だからと株式を売却して資金を用意しなければいけない

つまり、望まない損切りを強いられてしまうことがあるのでその場合は大損が確定してしまいます

そんなことにならないよう、もしものときに必要な資金や不測の事態にも対応できる生活費分の預金の重要性は高いです

しかし十分な預金がすでにあるなら話は別です

資産を増やしたいという目的が明確にあるのならば、使う予定のない資金を預金でただ眠らせておくのは大きな機会損失と言えます

余分なお金は投資に回してお金にも働いてもらいましょう

株式投資を始めるには証券口座を持つ事が必要になります。

さらに日本ではNISAやiDeCoといった、投資をするための優遇制度があるので

これから投資を始めるなら活用しなければ損です

ただし、それらの優遇制度にはそれぞれ特性があり、自分の経済状況や投資スタイルによって相性があります。

こちらの記事で解説しているので参考にしてみてください

・一般NISA・つみたてNISA・iDeCo選び方

まとめ

利息には単利と複利があり

単利は元本に利息がつく事で、複利は利息に利息がつく事です

  • 単利:債券
  • 複利:預金、株

以上のようにわかれています

そして、預金や債券は国や銀行等にお金を貸す事株は企業そのものを買う事という違いがあります

預金や債券は国や銀行等が破綻しない限りは元本が保証される(リスクが低い)ので利息(リターン)も低いという特徴があり

株は企業の業績次第で資産が減少してしまう(リスクが高い)可能性もあるが配当や株価増による資産増大(リターン)の可能性もあるという特徴があります

資産を増やしたいという目的があり余剰資金を眠らせておきたくないのならば、自身のとれるリスクの範囲内で株に投資をするのは良い選択のひとつだと思います

が、お金を増やしたいからと言って全財産を株に突っ込むのはやめてください

それは投資ではなく投機(ギャンブル)です

投資初心者は特に生活に支障をきたさない範囲で投資を学んでいってください

もしまったく余剰資金がないのなら焦って投資をするのではなく、まずは稼ぐ力をしっかりと鍛えて余剰資金を作るところから始めるのが無難です

少しずつでも知識を積み上げていけばそれはいつか誰にも負けない武器になります

楽しく学んでレベルアップしていきましょう!それではまた次回!!

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